Rock Around The Clock (上)からの続き
そうだ、明日は休日なんだ。
よほどテンパっていたのか、明日が祝日だってことをすっかり忘れていた。
「そっか。明日お休みだったよ。」
そう一人ごちると心が少し軽くなった。
「さてさて、明日は何をしよう?」
雨はまだ、時折弱まりはするものの降り続いている。
天気予報は…とTVを見てみると、明日も雨のようだ。
どうせ予定は何も無い。よかろう、好きに降るがいい。それに、雨の日の過ごし方は心得ているんだ。
でも、とりあえず今日はもう寝よう。今は何かを考えるには疲れすぎている。思えばハードな一日だった。明日のことはまた明日考えればいいさ。どうせ雨なんだし。
シャワーを浴びて着替えると、どっと疲れがのしかかってきた。そのままベッドへ倒れこむ。
もう一歩も動きたくない。このまま泥のように眠りたい…
でもさっき中途半端に寝てしまったせいか、妙に頭が冴えてしまっていて全然寝付けない。
「まったく、何から何まで…」
でも、大丈夫。こういう状況にはもう慣れっこなんだ。
雨の日の過ごし方と同じで、眠れぬ夜の過ごし方も私はちゃんと心得ている。
こういう夜は音楽を聴いて過ごす。
ロック、ジャズ、クラシック。なんでもいい。好きな音楽を聴いて、じっと何かが通り過ぎるのを待てばいい。下手に足掻くと余計に深みに嵌る。静かに、ひっそりと、ただそれが通り過ぎるのを待てばいい。悪いことはそう長くは続かないものなのだ。
そのときふと好きな歌詞の一節が頭に浮かんだ。
そしてこう思う。「そうだ、ロックンロールを聴こう。」
こんな夜には、こんな夜にこそロックンロールを聴こう、と。
全ての狂おしい夜のためにロックンロールはあるのだから。
そして、全ての眠れぬ夜のために音楽はあるのだから。
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